羽咋のUFO博物館
数年前、僕は石川県の能登半島に行った。
金沢市の旅行のついでに、近くに有名なUFOの町があるとの情報を得て、訪れた。
そこは羽咋(ハクイ)市である。
駅から歩いて15分、ビックリした(仰天も含めよう)。
なんと博物館(コスモアイル羽咋)の前に本物のロケットが展示されていたのだ。
アメリカで実際に打ち上げた 「レッドストーンロケット」(26.6m)が展示されていたのである。
博物館の形はまさにUFO型であった。
その昔、羽咋には奇妙なことが書かれた古文書があった。
古文書によると「そうはちぼん」と呼ばれる謎の飛行物体が頻繁に目撃されていたというのである。
「そうはちぼん」とは、日蓮宗で使われるシンバルのような仏具で、その形はまるで鍋のフタのようである。
つまり、「そうはちぼん」とは鍋蓋型(アダムスキー型)のUFOのことではないか?
それから、市民による「町おこし」が始まった。
UFOの町で売り出すためあらゆる模索を繰り返し(UFOウドンしかり)とうとう国際宇宙シンポジウムを開催するまでになった。
そこから、さらに話は大きくなって、アメリカの「NASA」やロシア(旧ソ連邦)をも巻き込んで実際の宇宙飛行船やロケット、月の探査機など本物を手に入れることができたのである。
新しく博物館(コスモアイル羽咋)を建設し、上記の宇宙船などを展示したのである。
展示物の一覧を示す。
レッドストーンロケット(アメリカ)
月面車(アメリカ)
マーキュリー宇宙船(アメリカ)
ヴォストーク宇宙カプセル(旧ソビエト)
ルナ・マーズローバー(アメリカ)
RL-10ロケットエンジン(アメリカ)
モルニア通信衛星(旧ソビエト)
アポロ司令船(アメリカ)
ボイジャー惑星探査機(アメリカ)
ゴールデンレコード(アメリカ)
アポロ船外活動用宇宙服(アメリカ)
船内宇宙服(アメリカ)
アポロ月面着陸船(アメリカ)
月の土(アメリカ)
ルナ月面探査機24号(旧ソビエト)
フレデフォートクレーターの隕石
バイキング火星探査機(アメリカ)
LE-5Aエンジン燃焼器(日本)
ロズウェル事件の宇宙人
最後の「ロズウェル事件の宇宙人」について書いてみたい。
1947年、米国ニューメキシコ州ロズウェルから120キロほど離れたJ・B・フォスター牧場に、円盤型の飛行物体が墜落した。
同年7月8日の地元紙に「ロズウェル地域の牧場で空飛ぶ円盤を回収」という見出しの記事が掲載された。
それは、全米のみならず全世界でも話題になった。
墜落した飛行物体はロズウェル陸軍よって徹底的に回収された。
しかしながら、墜落場所が牧場であったため多くの目撃者が集まり、数々の目撃談が残された。
また、米軍は7月8日のプレスリリースで、墜落物体を「空飛ぶ円盤」と発表したが、後に「気象観測用気球」であると訂正した。
「UFOではなく気象観測器」ということで世間の注目は一気にさめた。この事件はこれで終了したかにみえた。
しかしながら、数々のUFO研究家や陰謀論者は米政府の隠蔽工作ではないかと疑っていた。
それから30年後。
当時の軍人であったマグルーダー中佐は、ロズウェル事件から随分と時が経過し自分が死を迎える間際、4人の息子たちにあの時のことを語っている。
当時、彼は基地で生きている宇宙人を見せられたという。
その生き物は身長120cm以下で、人間のように見えたが人間ではなかった。
腕が長くて目は大きく、頭は特別の大きさで頭に毛はなかったと言う。
顔には鼻と耳に相当する突起はなく、口のような裂け目と2つの穴があった。
それが別の惑星から来た宇宙人であることは間違いないと息子たちに語った。
別の目撃談によると、遺体は身長120㎝くらい、手の平は4本の指で親指がなく足が細く、電球型の頭部、肌の色は灰色だった。
目は大きなアーモンド形で鼻は鼻腔しかなかったという。
その後さらに、いろいろな目撃談が出現し、UFOと宇宙人について書かれた本やドキュメンタリーが数多く出版・放映された。
僕たちの宇宙人に対するイメージはこういう経過をだとって形作られのだ。
UFOは存在するのか。
宇宙人はいるのか。
謎に満ちたUFO・宇宙人談議は尽きることなく面白い。
最近「アド・アストラ」という宇宙飛行士(ブラッド・ピット)を主人公にした映画を見た。
30年前に地球外知的生命体の探索に宇宙の果て海王星にて消息を絶った科学者である父を探しに、宇宙飛行士は月、火星、海王星と長い宇宙の旅を続ける。
はたして、地球外知的生命体つまり宇宙人はいたのか。
宇宙飛行士は父に出会えたのか。
SF映画の最高傑作である。
宇宙空間に広がる孤独な呼吸音が静かに聞こえる。