ペンが並ぶ
ペンが並んでいる。赤。青紫。緑。黒。
規則正しく並んでいるよに見えて、少し、右を見ているペン、左を見ているペン、あるいは隣のペンにもたれかかっているペンなど、長い間店頭に並び疲れているような感じのするペンの整列である。
後ろでは青緑と黄色がワイワイガヤガヤとなにやら騒がしく動き回っている。後方から押されて前列の右側の緑のペンが黒のペンにもたれかかって、その勢いで後ろの黒のペンが緑のペンの集団の中に紛れ込んだ。
大丈夫だろうか。後列の黒のペンの集団がその仲間のペンを取り戻すかのように勢いよく緑の集団にくってかかっている。
青緑のペン三本は仲間の二本を心配しながら、遠巻きにこわごわと、みんなから離れてたたずんでいる。
早くお客さんが買いに来て何本か買って引き抜いてくれたら、店員さんが来てまたきれいに並べてくれるのに、と左側に並んだ赤色系の集団は思っでるだろう。
売れるが勝ち。
でも、売れなくて居残るのもまた楽し。
かな?